あめふりうさぎ
甥と姪に、毎月絵本をプレゼントしています。
実際に子供たちにプレゼントした絵本から、オススメを紹介していきます。
4歳の姪は、最近は読み聞かせをしなくても、自分一人で本が読めるようになってきたようです。
年に数回しか会っていませんが、毎月、絵本を贈ることで二人の成長を感じることができます。
- タイトル:あめふりうさぎ
- 著者名:せな けいこ
- 出版社名:新日本出版社
- 刊行年月日:1981/11/25
- ページ数:31ページ
- ジャンル:絵本
あらすじ
大雨の日に生まれた「あのこ」
「あのこ」が泣くと、きっと雨が降る。
雨が降り出した。
「あ、きっと あのこが なきだしたんだ」
みんな「あのこ」が泣かないように祈ってる。
そして「あのこ」は、みんなのために、涙をがまんする。
誰かが誰かをつねに想っている。素敵な絵本。
空模様って不思議ですね。
お墓参りに行ったときや、神社に行ったときに晴れると、なんだか歓迎されている気がして嬉しくなります。
雨の日も、けっこう好きです。
休日に、一日じゅうのんびり雨の音を聞いていると、なんだかほっとします。
そんな雨の日、「あのこはどうしているのかな?」と思いをはせてみる。
この絵本。主人公にも、誰にも名前がついていないんです。
そこもまた、身近な人をあてはめたりできて、想像力をかきたてられて、いいな、と思います。
せなけいこさんの貼り絵がまたかわいらしいですね。
姪っ子が大好きなシリーズです。
親子で、せなけいこさんの世界を楽しんでみませんか?
著者紹介
せな けいこ
東京生まれ。お茶の水女子大付属高卒。武井武雄氏に師事。1970年、「いやだいやだの絵本」(全4冊・福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞受賞。主な作品に「あーん あんの絵本」(全4冊・福音館書店)、「おおきくなりたい」(全4冊・偕成社)、「めがねうさぎ」シリーズ(ポプラ社)、「おばけえほん」シリーズ(童心社)、『となりのたぬき』(すずき出版)などがある。絵本のほかに紙芝居、装丁、挿絵など、幅広い分野で活躍中。児童出版美術家連盟会員。
せなけいこさんは、1歳の時に買ってもらった武井武雄氏の『おもちゃ箱』という絵本に影響を受け、17歳のころに絵本作家になろうと決めて、武井氏のもとに弟子入り。
息子のために作った絵本『にんじん』でデビュー。せなけいこさんの絵本は子育ての中から生まれた作品が多く、子どもの心をわしづかみにしてしまいます。
武井武雄氏は、童話の添え物として軽視されていた子供向けの絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた画家です。
武井氏からの教えは「サインなしでもその人だとわかる絵を描きなさい」。
自分にしか描けない絵を追求してきた結果、こんなに魅力的な絵本が生まれたのですね。
自分が小さなころに読んだ絵本を、子どもや孫と一緒に楽しめる。
本当にステキなことだと思います。
せなけいこさんが師事した武井武雄氏の原画が展示されている美術館
岡谷市 日本童画美術館 イルフ童画館
あわせて読みたい本
ねないこだれだ
- タイトル:ねないこだれだ
- 著者名:せな けいこ
- 出版社名:福音館書店
- 刊行年月日:1969/11/20
- ページ数:24ページ
- ジャンル:絵本
にんじん
- タイトル:にんじん
- 著者名:せな けいこ
- 出版社名:福音館書店
- 刊行年月日:1969/11/10
- ページ数:24ページ
- ジャンル:絵本
おもちゃ箱
- タイトル:おもちゃ箱(復刻版)
- 著者名:武井武雄
- 出版社名:銀貨社
- 刊行年月日:1998/12/1(初版は丸善1927年)
- ページ数:100ページ
- ジャンル:絵本
最後までお読みいただき、ありがとうございました。